思春期の中学生男子が親に求めていることと、それに対する親の具体的な対応策を5つ紹介します。
① 適度な距離感とプライバシーの尊重
✅ 求めていること
- 自分の部屋やスマホの中身を勝手に見ないでほしい。
- いちいち干渉せず、自由にさせてほしい。
- 友達との時間を大切にしたいので、家族よりも友達を優先することを理解してほしい。
🔍 親の対応策
- 「信頼している」ことを伝える
- 「〇〇のことを信じているから、プライバシーは尊重するよ」と言葉で伝える。
- ただし、スマホ依存や問題行動が心配な場合は、「何か困ったことがあればいつでも相談してね」と声をかける。
- 干渉しすぎないが、全く無関心にならない
- 生活習慣が乱れたり、成績が急激に落ちたりしない限りは、細かく詮索しない。
- 一方で、何も話さなくても「いつでも話を聞くよ」という雰囲気を作る(リビングにいる時間を増やすなど)。
② 自分を認めてほしい(承認欲求)
✅ 求めていること
- 頑張ったことや得意なことを認めてほしい。
- ただし、褒められすぎたり、大げさに持ち上げられると逆にうっとうしい。
- 失敗したときに責めず、受け入れてほしい。
🔍 親の対応策
- 「頑張り」に注目して具体的に認める
- 「テストの点数が良かったね!」ではなく、「ちゃんと毎日勉強していたのを見てたよ。努力した結果だね。」のように、プロセスを認める。
- 小さな成功でも見逃さない
- 「部活の練習、続けててすごいね。」
- 「最近、自分で起きられるようになったね。」
- こうした些細なことを認めると、自信につながる。
- 失敗しても寄り添う
- 叱るのではなく、「どうしたら次はうまくいくかな?」と一緒に考える姿勢を持つ。
③ 自由と責任を持たせてほしい
✅ 求めていること
- いちいち細かく指示されず、自分で決めたい。
- ただし、困ったときには助けてほしい。
- ルールが厳しすぎると反発したくなる。
🔍 親の対応策
- ルールは一緒に決める
- 「スマホの使用時間はどうする?」→親が決めるのではなく、子どもと相談してルールを作る。
- 自分で決めたルールのほうが守りやすい。
- 自由にさせるが、結果には責任を持たせる
- 「宿題をやらなかったらどうなるかは自分で考えなさい。」と、自分の行動の結果を自分で受け止めるよう促す。
- ただし、完全に放置せず、「何か困ったら言ってね」と伝えておく。
④ 親に対しても対等な関係を求める
✅ 求めていること
- 命令口調や説教はされたくない。
- 「子ども扱い」はされたくない。
- 自分の意見をちゃんと聞いてほしい。
🔍 親の対応策
- 対話を意識する
- 一方的に「こうしなさい!」ではなく、「どう思う?」と聞く。
- 反抗的な態度をとられても、「そういう意見なんだね」と受け止める。
- 間違いを指摘するときは感情的にならない
- 「なんでそんなことするの!」ではなく、「〇〇をすると、こういう結果になるよ」と冷静に伝える。
⑤ なんだかんだで親の存在が安心できる
✅ 求めていること
- 普段はそっけなくても、本当は親の存在を頼りにしている。
- 「いざというときは親が味方でいてくれる」と感じたい。
- でも、ベタベタされるのは恥ずかしい。
🔍 親の対応策
- 普段はさりげなく気にかける
- 「最近どう?」と軽く聞く。
- 返事がそっけなくても、内心は「気にかけてもらえてる」と思っていることが多い。
- 大事な場面ではしっかりサポート
- 進路、部活の試合、大事なテスト前などは、しっかり話を聞く。
- 「応援してるよ。」の一言が意外と大きな支えになる。
まとめ
求めていること | 親の対応策 |
---|---|
① プライバシーの尊重 | 監視しすぎず信頼を伝える |
② 承認欲求の満たし方 | 結果よりも努力を認める |
③ 自由と責任 | ルールを一緒に決め、自己責任を学ばせる |
④ 対等な関係 | 命令口調を避け、対話を意識する |
⑤ 親の安心感 | 普段はそっけなくても、いざというとき支える |
思春期の男子は口では反発していても、本当は親のことを大事に思っています。
距離をとりつつ、必要なときにはそっと支えてあげるのがベストですね。
コメント